2014年11月30日日曜日

中国編-第一章の始まり-

一月半ぶりの更新。言っておくがこれは僕にとって良いことである。経験上、FacebookTwitterやブログの更新頻度が高いと言うことは、精神衛生上あまりよろしくない時(=現実逃避)だからだ。便りの無いのはなんとやら、である(自己防衛)。給料も入って、僕の生活は人並みにほくほくしている。


さて、108日から授業が始まり、一月半。思った通り、時間は矢のように過ぎた。

これまで頼ってきたGoogle, YouTube, そしてDropboxまでもが使えないこの国で、12のクラスに在籍する400人近い生徒をまとめるのは大変だ。授業が始まって2週間ほどは、リソースの調査とテクノロジーの試行錯誤に時間を取られ、授業準備にあまり時間を割くことが出来なかった。
おまけに中国のオフィスはかなり適当(いや、柔軟と言おうか)なので、そもそも大学側が生徒の連絡先を把握していない。従って当然メーリングリストのような機能も存在しないので、生徒への連絡だけでえらい騒ぎである。加えて、「明後日ミーティングします」と、まるで大学のサークル並みの突発的な連絡が(頻繁に)来たりもする。まあ人間というのは恐ろしいもので、2週間も経つと大体慣れるし、「この国でのやり方」を学習する。そうしなければ仕事にならないのだから当たり前だが。


108日。およそ5年ぶりに教壇に立ち、授業を始める。5年前は日本の塾で中学生を相手にしていたが、今度の舞台は中国、相手は大学生。

「日本人です」

という一言に対する反応は、一様に「おぉー」という低い声の驚きと歓声だった。で、めっちゃ写真撮られた(Westernersはもっとすごかったらしいが)。「ノンネイティブが英語を教える」という事に対する反応は悪くなく、みな温かく、僕を「先生」として迎えてくれているようだった。多くの生徒がアニメや漫画の影響で「日本が好きです!」「日本語を教えて下さい!」と自己紹介をしてくれた。尾田栄一郎先生、井上雄彦先生、岸本斉史先生とピカチュウに感謝。

同僚とも話していたが、ここに居ると「まるで自分がスーパースターになったような気分」になる。生徒の反応は日本の大学生の100倍くらい良いし、外国人というだけでかなりチヤホヤされるし、前述の通り写真も撮られる。これは大学の外でも同じで、外食をすると通りに面した席に案内されて広告塔として使われたりする。
悪くはない感覚。笑

ただ、無論、生徒の反応と僕が彼らに与える成績は無関係である。僕のクラスではどっさり宿題を出してテストをするし、締め切りに間に合わなかったら問答無用で切り捨てる。現在まで3人が泣くか、半泣きになった。笑 それでも生徒は僕の事を好いてくれているようで、無断で僕のクラスに紛れ込むモグリの生徒も複数名居る(僕は気にしない)。笑
ちなみに、「どっさり宿題」は中国では普通だ。ここは科挙の国。彼らは朝830分から夜10時近くまで授業があって、その全ての授業で「どっさり」宿題が出て、土日にはテストがある。それに加えてクラブ活動に参加するので、暇が無い。
・・・しかしそれは僕のクラスで宿題を出さないという言い訳にはならないので、僕もどっさり宿題を出す。「ごめんね!あと、来週テストあるからね!てへ!」と笑いながら、どっさり出す。ごめんねみんな。


さて、書き始めたら取り留めなくなってきたので、とりあえずこの辺りで筆を置く。そもそも異国における一月半の生活を、一回の投稿で纏めるのは大変困難なのだ(防衛)


総括。

授業が始まって一月半、およそ400の生徒から送られてくる「名無し、件名無し、添付ファイルのみ」のメールや、「来週の宿題はなんですか?」「先生のオフィスはどこですか?」というsillyな質問に答えたり無視をしたりしながら、僕の生活は順調に進んでいる。


・・・日曜日は暇があるので、頑張って週一回以上の更新を目指します。



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